今回はさつまいもの栽培に向けて芽出し作業を行ったので、さつまいものお話をしていきたいと思います。
さつまいもの芽出しはじゃがいもと違い、種芋から芽出しをする必要はなく、スーパーで売られているさつまいもから芽出しをすることができます。
簡単に始められると思いますので、参考にしていただければと思います。
栽培スケジュール
一般的にさつまいもの栽培スケジュールは以下の通りです。
- 3〜4月はさつまいもからの芽出しと苗づくり
- 5〜6月に芽出しした苗を定植
- 10~11月が収穫タイミング(定植から120日ほど経った頃が目安)
今回はスーパーのさつまいもからの芽出しについて紹介していきます。
芽出しの準備
まずは育ててみたい品種のさつまいもを用意しましょう。
スーパーに行けば色々な品種のさつまいもが販売されていると思います。
今回私は4種類のさつまいもを用意しました。
- 紅まさり
- シルクスイート
- 行方の紫福
- 鳴門金時
次に芽出しを始める前に買ってきたさつまいもを殺菌します。
殺菌方法は簡単で、45~48℃のお湯を用意して40分間さつまいもを浸けておくだけです。
途中で温度が下がってくると思いますので、お湯を継ぎ足して温度を維持するようにします。
この殺菌を行うことで、病気が予防されることと、発芽が促進されることが期待できます。
この殺菌が終わればいよいよ芽出し作業です。
さつまいもの芽出しの種類
さつまいもの芽出しの方法には3種類あります。
簡単に紹介していきます。
水耕栽培
規模が小さな家庭菜園ならこの方法が一番簡単だと思います。
用意するものは以下の3点です。
- さつまいもを入れておく容器(ペットボトルなど)
- 家庭菜園用の液体肥料
- 水
手順は以下の通りです。
- 用意したペットボトルを横に倒して水平にカットし、さつまいもを入れる。
- さつまいもが半分程度つかるように水を入れる。
- 液体肥料を既定の希釈倍率より薄めて容器に入れる。
- 日当たりのよい窓際に容器ごとさつまいもを置いておく。
- 様子を見て、2~3日に1回溶液を変える。
しばらくすればさつまいもから芽が出てくると思います。
注意点として、水を入れ過ぎてさつまいも全体が水に浸かったままにしてしまうと、さつまいもが呼吸できずに腐ってしまいます。
また、暑すぎたりすると水が腐りやすくなるため、必要に応じて水を交換するようにしてください。
温床栽培
温床栽培とは、発酵熱を利用してさつまいもを芽出しさせる方法のことを言います。
一度に苗を作りたい方に向いている方法だと思います。
用意するものは以下の5点です。
- 保温する為の発砲スチロール箱
- 藁
- 腐葉土
- 米ぬか
- 水
手順は以下の通りです。
- 保温する為の発砲スチロール箱の側面と底に、排水と通気のための穴をいくつか開ける。
- 発砲スチロール箱に藁を敷き詰める。
- 腐葉土と米ぬかを5:1くらいの割合で混ぜ合わせ、藁の上に被せる(目安は30cmくらいの厚さ)。
- 排水の穴から滲み出るくらいに水を掛ける。
- 日当たりの良い場所に置いて、発酵が始まり、30℃を超えるようになったら伏せ込み可能。
- さつまいもの頭が少し出る程度に伏せ込んでいく(さつまいもが重なり合わないようにする)。
これでしばらくするとさつまいもから芽が出てくると思います。
芽が出てくるまでの期間は水やりは不要ですが、芽が出てきたら水をあげるようにしましょう。
ただし、水のやりすぎは根腐れにつながってしまいますので、水のやりすぎには注意が必要です。
冷床栽培
冷床栽培とは、温床栽培とは違い、発酵熱を利用しない芽出し方法のことを言います。
用意するものが温床栽培よりは少ないので、取り組みやすい方法ではないかと思います。
用意するものは以下の3点です。
- 保温する為の発砲スチロール箱
- 家庭菜園用の培養土
- 水
手順は以下の通りです。
- 発砲スチロールに培養土を入れて、水をかけて混ぜ合わせる(目安は30cmくらいの厚さ)。
- さつまいもの頭が少し出る程度に伏せ込んでいく(さつまいもが重なり合わないようにする)。
- 保温と保湿のために発砲スチロールにラップをかける。
- 冷蔵庫の上などの暖かい場所で保管する。
これでしばらくするとさつまいもから芽が出てくると思います。
温床栽培と違い発酵熱を利用しないので、温度が足りないことがあると思います。
そのような場合は、ホットカーペットなどを利用して温度を上げるのも良い方法だと思います。
まとめ
今回私は冷床栽培でさつまいもの芽出しにチャレンジしています。
上記のどの方法でも順調に進めば、1~1ヵ月半ほどでさつまいもから芽が出てくると思います。
さつまいもの芽出しがうまくいき、収穫まで順調に進めば、来年はその収穫したさつまいもを使って芽出しをすることができるようになります。
今後のさつまいもの経過もブログでお話していこうと思っていますので、ご覧いただければ嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました☺
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